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 私は「コインロッカー・ベイビーズ」に出会って以来、村上龍の作品の虜になった。彼の作品には、素晴らしいものが多々あり、なかには後世に残るものもある。

 しかし、俗にいう駄作と呼ばれる作品も少なくない。それは彼が常に挑戦的であるが故と言える。多くの小説家は一定の作風を持つようになるが、彼の著書には他の小説家に比べて圧倒的にそれが少ない。彼は日々進化し続けており、現代を代表する作家であることは紛れもない事実だ。

 

 彼の作品を読むには体力、気力が必要である。何故なら、彼の言葉はダイレクトに、肉体に、精神に、影響を与えるからだ。それは紛れもなく不快感であり、吐き気を催すことも少なくはない。しかし、読後には精神の高揚を覚える。体中から湧き起こる生きる意志、焦燥感にも似た危機感。私たちは彼の作品に関わることで、別の未来を歩むことになるだろう。


 これは私が彼の作品に対する想いを400字以内に纏めたレビューの記録である。(現在進行形)

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